休養期間、まもなく終了
2013.04.30.Tue先週土曜日の月に一度のラジオのレギュラー番組の中でもお話ししましたが、休養期間が、まもなく終わり、またコンサート活動へと戻ります。
とても嬉しいです!
さて今回のメッセージは、今年に入り、リハーサルを数回重ねて、2月26日に行った、能管奏者の一噌幸弘さんプロデュースの公演についてです。
ハノイから戻った24日には一噌さんと共に、能楽シテ方の佐野登さん、邦楽打楽器の望月太喜之丞さんと一緒にリハーサル。お能のお稽古場でリハーサルを行うというのが新鮮でした。
そして迎えた26日の公演。高校生の時、学校の授業の一環として、国立能楽堂で能を鑑賞したことがありましたが、その場所でギターを演奏させていただくことになるとは夢にも思いませんでした。
他の出演者の皆さんは幾度も立たれている能楽堂の舞台ですが私にとっては、新しいことばかり。舞台の作りそのものが、すでに芸術作品だと感じました。
珠響の公演で和の音楽に接しているので、今回も和と洋の融合を目指す方向性には、すぐに馴染む感覚はありましたが、能舞の後ろで演奏する時には、どのような心境に自分を持っていったらよいのだろうと思い、ひたすら一噌さんや太喜之丞さんの存在感や空気感を感じ取って、同化しようとつとめました。学ぶことは真似ることから始まるとも言われますが、真似ることがすぐに出来なくても、学ぼうという気持ちでいると、少しずつ体得、感得する感じがつかめるのではないでしょうか......。
終わりなき学びの道です。
能楽堂にお越しくださった皆様ありがとうございました。今でも、時折サイン会のときに、「能楽堂での公演、よかったです」 とお声がけいただくことがあり、嬉しく思っております。
楽屋では、小鼓の森澤勇司さんが、高校生の私のインタビューが掲載されたギター誌を見せてくださり、親戚のお嬢さんを眺めるような心境(笑)を味わいました。
共演の皆様に心より感謝しております!!
2月公演は、これで全て振り返りました。
3月公演を振り返る前に5月公演が始まってしまう.........ことにならないよう、早めにまた、次のメッセージを書き込みますね。
村治 佳織 Kaori Muraji